研究課題/領域番号 |
15K02413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡本 真理 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 教授 (10283839)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ハンガリー語 / ハンガリー文学 / 近代ヨーロッパ / ヨーロッパ文学 / ハンガリー / 近代 / 国家変容 / 国民形成運動 / 近代ハンガリー / 文学 / 国民形成 / 新聞史 / 演劇史 |
研究成果の概要 |
本研究課題(「国家変容と国民形成運動に関する動態的研究:近代ハンガリーにおける「民衆」)は,言語と文学を中心とした近代国民形成運動における「民衆」という表象が担う役割について、近代ハンガリーを研究対象に選んで検討した。国民形成と分断,支配と被支配という,近代においてきわめて複雑な国家変容が見られるハンガリーでは、国民国家形成期における社会の近代化や市民革命によって、急速に「民衆」というモチーフが国民形成の重要な要素となっていったことがわかった。それは、とくに市民社会に直結した新聞というメディアや演劇という文学ジャンルで顕著であったことを、近代メディアや文学作品といった一次資料から検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は文学史を対象としながらも,社会思想史的な観点から近代社会そのものを再考するものである。ハンガリーという限定された地域の研究を通して、「民衆」像をキーワードにハンガリーの独自性を浮かび上がらせることができたが、同時に近代ヨーロッパの国民形成運動という共通の文脈における普遍的な現象に関与・言及することができたと考える。わが国でこれまでほぼまったく紹介されてこなかった近代ハンガリー文学史を,ヨーロッパ近代史のダイナミズムの中で捉え,紹介することに貢献できる研究でもある。
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