研究課題/領域番号 |
15K02414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三谷 研爾 大阪大学, 文学研究科, 教授 (80200046)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 境界文学 / プラハ / ボヘミア / 多言語環境 / 地域文学史 / プラハのドイツ語文学 / ドイツ語文学 / 多言語・多文化地域 / ユダヤ系知識人 / 複数言語 / 越境文学 / 多言語社会 / 境界都市 / マグリス |
研究成果の概要 |
本研究は、〈プラハのドイツ語文学〉がどのように受容され、また再生産されたかをマグリス、モニーコヴァー、デーメツという3人のそれぞれ異なった社会的・言語的背景をもつ知識人の著作活動に即して分析したものである。彼にとっては、自身の文化的・社会的アイデンティティの不安定性ないし複数性への自覚をとおして、プラハの多言語・多文化環境を再確認し、またその過程を検証して言語化することが、その執筆の核となったことを明らかにした。また、こうした文学的再生産のプロセスを地域文学史記述のなかで位置づける可能性を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ともすればドイツ文学分野におけるかなり特殊なテーマとみなされがちな〈プラハのドイツ語文学〉研究について、それがドイツ語世界に限定されることなく受容され、さらには新たなテクスト生産につながっているという現象に注目し、メカニズムを考察する。検証の結果、多文化・多言語環境における複数的なアイデンティティのあり方が強化される機制を中核にして、活発な文化的創造が生じることが確認された。
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