研究課題/領域番号 |
15K02416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
福元 圭太 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (30218953)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ハンス・ドリーシュ / 生気論 / ネオ・ロマン主義 / オカルト / エンテレヒー / 超心理学 / テレパシー / オカルティズム / 有機的・非有機的 / 情報 |
研究成果の概要 |
生命現象には物理・化学的に還元できず、因果論的な法則にも従わない「エンテレヒー」という因子が作用していると主張した異端の生物学者、ハンス・ドリーシュの生命観ならびに哲学の研究。「エンテレヒー」はドリーシュによれば、空間外から作用する物質でもエネルギーでもない因子で、生命はその作用のもとで目的論的に発生するとした。ドリーシュのこの考えかたは「新生気論」と呼ばれ、今では「迷妄」として否定的に評価されているが、機械論的な自然科学に対抗する有機的自然哲学として再評価の動きもある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドリーシュに関する研究成果は、申請者が主として科学研究費の補助を受けて12年前から取り組んできた、ドイツにおけるネオ・ロマン主義的自然哲学の系譜に関する研究の第3部に当たる。グスタフ・フェヒナーの精神物理学的な汎神論的万物賦霊論、エルンスト・ヘッケルの一元論的自然宗教に続き、一時期ヘッケルに師事したドリーシュの新生気論を取り上げることによって、機械論的な自然科学が万能視される近現代においても隠れた水脈として、有機的でホーリスティックな生命の全体性を志向するロマン主義的な自然哲学が伏流していることを示した。
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