研究課題/領域番号 |
15K02417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 名古屋学院大学 |
研究代表者 |
土屋 勝彦 名古屋学院大学, 国際文化学部, 教授 (90135278)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 越境文学 / 移民文学 / インターカルチュラリティ / マイナー文学 / ポストコロニアリズム / ポストモダニズム / ドイツ語圏文学 / アイデンティティ / 間文化性 / 多言語性 / 複数文化性 / 多言語・多文化性 / ポリフォニー / 多文化性 / 他者性 |
研究成果の概要 |
東欧出身の越境作家たちと南欧出身の越境作家たちとの比較研究により、異邦人としての意識、複数言語混淆の実相、新たな言語表現とナショナリティとの確執が共有される特徴として確認できる。オーストリアでは地方のバナキュラーな言語文化性と、多文化多民族性を有していた歴史的背景から考えるとさらにその多声性と多層性が見られる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究成果と比較して本研究は、ドイツ語圏のなかでも、文化交流が歴史的にも実践されてきたオーストリアを中心に据えることで、いわばマイナー文学の方向から移民文学や越境文学をとらえ直す点で独創性がある。比較の視点を「越境性」と「言語混淆性」に着目し、それが従来論じられてきたような、ポストコロニアル的あるいはポストモダン的な視点と交差するあり方とその特質を解明した。東欧的なエトスと南欧的なエトスがドイツ語圏文化に及ぼす影響のあり方と特徴を明らかにし、そこから移民文学や亡命文学、離散の文学、マイナー文学といった従来の定義を超えて、インターカルチュラルな経験の諸相とその文学様式を解明した。
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