研究課題/領域番号 |
15K02426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 名古屋外国語大学 |
研究代表者 |
諫早 勇一 名古屋外国語大学, 外国語学部, 名誉教授 (80011378)
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研究分担者 |
大平 陽一 天理大学, 国際学部, 教授 (20169056)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 在外ロシア / ディアスポラ / チェコ / 文化の共生 / 亡命文化 / エコール・ド・パリ / モスクワ芸術座 / バレエ・リュス / 亡命文学 / ロシア映画 / ロシア人芸術家 / 自伝 / ルースキイ・ミール / プラハ言語サークル / ソコル / ナボコフ / アヴァンギャルド |
研究成果の概要 |
革命後、ロシアからの亡命者たちが国外で発展させた文化は、亡命文学のように本国とは切り離されたものと考えられてきた。しかし、バレエ・リュスなどに見るように、他の芸術分野においては、革命後の亡命者も、革命前からの非帰国者も、ソヴィエトからの一時的滞在者も一体になってインターナショナルな芸術をつくりあげており、亡命という観点から見ることはできない。本研究では「ルースキイ・ミール(ロシア世界)」という概念を用いて、こうした芸術世界の特徴を探った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来から亡命ロシア研究は日本でも盛んに行われてきたが、本研究は亡命者も非帰国者も一時的滞在者も等しく「ルースキイ・ミール」の一員として捉え、反ソヴィエト的な人びとも親ソヴィエト的な人びとも一緒になって作り上げていったその多様な全体像を再構築しようとするもので、日本はもとより国外でも類のない研究と考える。 「ルースキイ・ミール」という近年新たに提唱された概念を過去に応用することは、両大戦間のロシア文化、ヨーロッパ文化を再検討するために有効であるだけでなく、グローバル化のテンポを速める現代世界の理解にも有効だと考えられる。
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