研究課題/領域番号 |
15K02441
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国文学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
せん 満江 杏林大学, 外国語学部, 教授 (90206657)
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研究分担者 |
三上 英司 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (30219597)
澤崎 久和 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (70145100)
石川 忠久 二松學舍大學, その他部局等, 名誉教授 (80112655)
大村 和人 徳島大学, 教養教育院, 准教授 (80431881)
松浦 史子 二松學舍大學, 文学部, 准教授 (80570952)
高芝 麻子 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (80712744)
森岡 ゆかり 奈良学園大学, 人間教育学部, 特任講師 (00757651)
遠藤 星希 法政大学, 文学部, 講師 (30755278)
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研究協力者 |
市川 桃子
有木 大輔
大戸 温子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 日本漢詩 / 大沼枕山 / 詠史詩 / 日中比較文学 |
研究成果の概要 |
大沼枕山明治期詩業の『歴代詠史百律』百三首全てに詳細な訳注を施した。研究期間中、国立歴史民俗博物館、福生市郷土資料室、会津若松市立会津図書館、茨城大学図書館、西尾市岩瀬文庫、蓬左文庫等を調査し、枕山の書簡、逸詩、軸物や扇面への揮毫、鈔本の『詠物詩』等の存在を確認した。また、国文学研究資料館、国立公文書館、国会図書館、大阪大学図書館、藝術大学図書館等を調査し、訳注を施した『歴代詠史百律』には二種類のテクストがあることを究明した。さらに、訳注を施す課程で得た枕山の詠史詩の特徴についての知見を、「大沼枕山と陶淵明」、「幕末明治期における詠史百首流行と『歴代詠史百律』」など、数篇の論考にまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本漢詩文の研究はまだ着手されたばかりの段階と言わざるを得ないが、幕末明治期最大の漢詩人大沼枕山の研究は特に進んでいない。就中その明治期の詩は僅か百三十数首が遺稿として纏められているにすぎず、その詩業のほとんどは輯佚もされず、機関誌や雑誌に埋もれ、あるいは散逸し、研究されないままである。 本研究は大沼枕山の明治期の詩業の一部を明らかにするものであり、学界に一石を投ずることになるはずである。枕山の『歴代詠史百律』は、彼の明治期の詩業の中の代表的な作品集であり、今回、初めて訳注が施され、近いうちに出版される予定であるので、一般の読者にも歓迎され、広く受容されることを企図している。
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