研究課題/領域番号 |
15K02448
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鈴木 純一 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (30216395)
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研究分担者 |
西村 龍一 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (10241390)
山田 貞三 北海道大学, 文学研究科, 名誉教授 (50128237)
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研究協力者 |
吉田 徹也
高橋 吉文
梅津 眞
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | メタファー / メディア / 二次観察 / システム論 / 社会システム / 社会理論 / 言語批判 / 喩法 / 歴史記述 / システム / テクスト / 批評 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は、「メタファー」という現象の特性規定に関し、意味論的な側面(「本義」と「転義」の差異)に基礎を置きつつも、機能論的な側面(「接続」と「切断」の相反する二重の役割)へと重心を移行させることでその展開可能性を広げたことにある。これによって、メタファーのメディア的なメカニズムを抽出すると同時に、社会学的「観察」概念(二次観察)との接続が可能となった。この理論的な成果と、具体的なテクストや作品等の分析結果とのフィードバックを繰り返した。このことにより、メタファーという意味の二重化がもたらす効果を、逆説や同語反復等をも取り込んでいくシステム理論と関連づけ、より明確な概念規定を可能にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は「メタファー」という表現形態の有する特性を、レトリックとしての意味論の領域のみならず、機能論的に拡張し、理論的には社会学理論の「観察概念」、メディア学理論の「接続・切断」概念との関連性を示した。加えてその具体的な現れとして、文学・社会学・法学、歴史学等の学的テクストやアートにおける批評概念との関連性を分析し、部分的にせよその実証的な検証を行ったことにも学術的かつ社会的意義が認められる。
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