研究課題/領域番号 |
15K02463
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 天理大学 (2017-2019) 福岡大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
熊木 勉 天理大学, 国際学部, 教授 (70330892)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 韓国近代詩 / 朝鮮近代詩 / 朝鮮の日本語詩 / 慰安婦と文学 / 日本語詩 / 金璟麟 / モダニズム / 呉章煥 / 韓国文学 / 朝鮮人文学者 / 朝鮮人の日本語文学 / 朝鮮文学 / 尹東柱 / 金鍾漢 / 金圻洙 / 趙郷 |
研究成果の概要 |
本研究では、太平洋戦争下という時代背景を念頭に置き、その時期の朝鮮人文学者たちの姿勢、日本との関連性、日本語文学などについて検討を行った。この時期の朝鮮文学についてはそれなりの研究の蓄積がなされてきたが、この時期の創作が作家・詩人たちにどのように意識され続けたか、あるいはそれに伴う内傷を文学者たちがどのように克服しなければならなかったのかという解放後との「連続性」についてはこれまで多くは論じられていない。本研究ではその理解のために資料の収集、また著名な文学者ではなくとも参考としうる詩人たちの作品検討等を行った。とりわけ若手を中心として資料の整理、検討を行い、一部学会誌等に公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
太平洋戦争下の朝鮮の文学についての検討には資料的な限界があり、資料の発掘や整理が不充分であったり、作品そのものの検討が本格的になされることなく、単に日本語で書かれたというだけで批判の対象になったこともあった。しかし、重要なのは、作品そのものの内容であり、それを文学者たちの人生においてどのように位置づけることができるかをより具体的かつ客観的な視角から再検討することである。本研究で意識したのは、厳しい時代状況下においても文学作品を発表しようと努力し続けた文学者たちの姿の確認であり、研究を通じて何人かの詩人についてはその糸口を提供できたものと思われる。
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