研究課題/領域番号 |
15K02470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
西山 國雄 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (70302320)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 文法化 / 機能範疇 / ラマホロト語 / 一致 / 所有名詞 / 動詞形態論 / 助動詞 / 言語接触 |
研究成果の概要 |
本研究は、言語接触による統語変化のメカニズムを理論的に明らかにすることを目的とする。主に所有名詞の語順変化を扱い、これを文レベルでの語順変化と平行的に分析する。文レベルでの語順変化が動詞上昇の消失により発生したという先行研究を拡大して、所有名詞の語順変化は名詞上昇の消失によると分析する。これにより主要部名詞─所有者の語順から所有者─主要部名詞の語順へ変化したことが説明できる。また名詞上昇の消失は、東インドネシアにおいてオーストロネシアとパプア言語の接触により起こったと説明する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、統語理論を使った通時的分析が、言語接触を中心とした言語変化の分析と合致することが明らかになった。文レベルでは、オーストロネシアがSVOになったのは、主語中置型の言語との接触が原因だという説があるが、これは動詞上昇消失分析と合致することが先行研究で示されている。これと同様に名詞句レベルでも、名詞上昇消失分析はオーストロネシアとパプア言語の接触の仮説と合致する。理論的研究と言語接触の研究は独立して行われることが多いが、本研究はこの2つの流れが合流する方向性を示せた。
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