研究課題/領域番号 |
15K02472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
塩原 朝子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (30313274)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 形態統語論 / 談話論 / インドネシア語 / マレー語 / 定性表現 / 定冠詞 / インドネシア諸語 / 定性表示 / 定性標示 / 一致 / マレー語変種 / 定性 / 指示詞 / 所有表現 / 情報構造 / 言語学 |
研究成果の概要 |
本研究では、インドネシアで話されている言語のうち、Malayo-Sumbawan諸語と呼ばれる言語の定性表現(英語の定冠詞に相当する表現)を調査し、以下の点を明らかにした。(1) Malayo-Sumbawan諸語のうち、マレー語の標準変種(標準インドネシア語、マレーシア語)、ササク語、スンバワ語には意味的に定冠詞に相当する要素は存在しない。一方、マレー語の変種(口語インドネシア語、マナド・マレー)とバリ語は定冠詞に相当する要素をそれぞれ独自に発達させている。(2) 当初仮定していた定冠詞の発達の有無と態の対立を中心とする文構造の相関関係は見られないことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語の定冠詞などが担う定性標示は、標示が一般的である印欧語などにおいては重要な研究テーマとして取り上げられてきたが、比較的未発達な言語では十分な研究が行われてこなかった。本研究の意義は後者の言語群に属するMalayo-Sumbawan言語を対象に定性表現の諸相を明らかにしたことである。バリ語、マナド・マレーなど定性標示が発達した言語の記述を通して、Malayo-Sumbawan言語というグループ内、さらには、一つの言語の変種間でも定性表示の発達の度合いに差があることがわかり、定性標示が独自に発達しうることを示した。
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