研究課題/領域番号 |
15K02476
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大島 義和 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (40466644)
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研究分担者 |
ホワン ヒョンギョン 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 研究員 (80704858)
伊藤 怜 三重大学, 人文学部, 特任講師(教育担当) (80755736)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 否定極性疑問文 / 認識的バイアス / 情報構造 / 音調 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本語否定極性疑問には (1) 肯定バイアスを伝達し、否定辞を含む語が音調的に際立ちを持たないもの (P型) と、(2) 否定バイアスを伝達し、否定辞を含む語が音調的に際立ちを持つもの (NN型) の2種類があるという観察を出発点とし、それぞれの型の音調・意味的性質の記述・分析を行った。日本語 (標準語) データの観察から得られた知見をふまえ、英語および韓国語慶尚南道方言との対照も行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
否定疑問文は複雑な意味的・語用論的性質を持ち、また日常的なよく用いられる構文でもある。理論言語学において、否定疑問文は大きな関心を集めてきたが、これまでの研究の大部分は英語のデータを基に展開されており、英語以外(特に非印欧語)における同構文の性質を検証し、どのような類似点・相違点があるかを明らかにすることが求められている。本研究によって得られた日本語における同構文の意味分析は、今後の一般言語学的・類型論観点からの否定疑問文の研究に貢献することが期待される。また、否定疑問文の使用範囲(使用条件)にはたとえば日英語間でもかなりの違いがあり、的確な記述は外国語教育にも資する可能性を持つ。
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