研究課題/領域番号 |
15K02484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
児玉 望 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (60225456)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アクセント / 語声調 / アクセント核 / 系統仮説 / 日本祖語再建 / アクセント史 / 語声調体系 / ピッチアクセント体系 / アクセント変化 / 談話音声分析 / 日本語アクセント系統史 / 位置アクセント / 談話音声資料 / ピッチアクセント化 / 拍の等時性 / 日本祖語 / 琉球祖語 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本語諸方言のアクセントの系統関係を、構造主義的な観点から再検討した。日本語のアクセントは、本州・四国・九州東北部に主として分布する位置アクセント体系と、九州西南部や琉球諸島を中心に分布する語声調体系に大別できる。両者は共通の祖形をもつことが知られている。本研究では、位置アクセント体系が、語声調体系の祖体系から改新によって派生した共通の祖形をもつことを示し、近畿・四国ではさらに語声調的な体系へ向けた改新が起きた、としてアクセント史を説明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、琉球諸方言の記述研究が進み、日本語史の見直しが進められている。本研究は、アクセント史の分野においてこれらの研究成果を視野に、方言アクセントの分布をアクセントの構造的変化の結果として説明するものである。平安期の京都アクセントが古形に近く、琉球を含む全国のアクセントがこれから派生したという通説に代わり、日本語アクセントの系統分化が、日本語が列島に広がる以前に九州ではじまった、という解釈を許す新説となっている。
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