• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ラテン語文の構造とテキスト中での表現機能

研究課題

研究課題/領域番号 15K02514
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 言語学
研究機関名古屋大学

研究代表者

町田 健  名古屋大学, 文学研究科, 教授 (60190378)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2016年度)
配分額 *注記
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードラテン語 / 語順 / 散文 / ギリシア語 / 定動詞 / 不定詞 / 不変化詞 / 構成素 / 文の意味 / 単文と複文 / 場面の転換 / フランス語
研究実績の概要

昨年度までの研究によって、ラテン語散文における基本語順は「S(主語)O(目的語)V(動詞)」であるが、場面の転換を明示したい場合には、動詞が文頭に配置される傾向が高いことが分かった。また、前置詞句や斜格名詞句は、主節においては文頭に位置する傾向にあるが、従属節においては、節末にある動詞の直前に置かれる傾向が高い。また、会話文中では、動詞が目的語に先行する語順も比較的頻繁に現れており、これがロマンス諸語におけるSVOという基本語順の形成に影響を与えた可能性があるものと推察される。本年度は、ラテン語に加えて、さらに屈折度の高い古典ギリシア語散文における語順を対象とする分析も行った。古典ギリシア語の語順も、基本的にはラテン語と同様の傾向を示すが、以下の点でラテン語と異なっていることが観察される。①指示代名詞が文頭に置かれる文が現れる頻度が高い。②定動詞が不定詞を支配する場合には、不定詞が文末に位置し、定動詞は不定詞に先行するのが原則である。③ラテン語ではほとんど使用されない単音節の不変化詞が頻用される、様々の談話情報を表示する古典ギリシア語では、これらの不変化詞は、文頭から2番目の場所に配置されるのが一般的な原則である。ラテン語とギリシア語の対照に関しては、定動詞と不定詞の位置関係が、両言語で異なることの理由を解明することが重要な課題となる。また、古典ギリシア語においては、不変化詞が文頭に近い位置に置かれることによって、並列される文が表示する事態の間にある意味的な関係が明示されるのであるが、ラテン語においてはそれを表示する形態的手段はない。それではラテン語において不変化詞が担う談話的機能を持つのは、いかなる表現方法であるのかを明らかにすることも必要である。

報告書

(2件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実施状況報告書

研究成果

(2件)

すべて 2016 2015

すべて 図書 (2件)

  • [図書] 新訳ソシュール一般言語学講義2016

    • 著者名/発表者名
      町田健
    • 総ページ数
      344
    • 出版者
      研究社出版
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [図書] フランス語文法総解説2015

    • 著者名/発表者名
      町田 健
    • 総ページ数
      497
    • 出版者
      研究社
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2015-04-16   更新日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi