研究課題/領域番号 |
15K02529
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
小野 創 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (90510561)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 文理解 / 日本語 / アスペクト / 事象 / AQ指数 / 心理言語学 / ドイツ語 / 文処理 / アスペクト情報 |
研究成果の概要 |
人間言語の文理解メカニズムは多くの予測処理によって支えられていることは明白だが,その予測の中身,とくに意味的な情報の果たす役割については未だに多くの問題点が残されている。本研究課題は,意味処理の中でもアスペクト強制(aspectual coercion)という現象を切り口に,文理解過程の重要な側面である事象の理解の具体的な性質を探った。時間副詞,遊離数量詞の共起,動詞のタイプ等を操作した文を材料とし,行動実験により,先行研究で提案されている意味処理の詳細を丁寧に検証し,意味情報の即時的予測処理の特性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で扱ったアスペクト強制という現象の文処理過程は,まだ英語等の言語でもあまり多様な研究が進んでおらず,これから多くの重要な経験的事実が発掘されることが期待できる研究テーマである。これまでに蓄積されてきた日本語の文処理の研究成果を存分に生かし,即時的な意味処理のモデルに結び合わせようとする極めて独創的な研究計画であった。特に日本語のように英語等とは類型論的にも違う言語を用いることで,普遍的な言語処理のモデルに関わる研究となり,その意義は非常に大きい。
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