研究課題/領域番号 |
15K02543
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
山本 雅代 関西学院大学, 国際学部, 教授 (40230586)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | バイリンガル / 日本語―英語 / 異言語間家族 / 親と子ども / 言語習得 / 言語使用 / 家庭の言語 / 社会の言語 / バイリンガリズム / ハワイ / 英語-日本語環境 / 親子 / 日本語-英語 / 受容バイリンガル / 英語-日本語 / 言語選択 / 言語発達 / 談話方略 / カタカナ語 / 英語-日本語 |
研究成果の概要 |
研究開始時の研究目的は、産出能力が言語間で極端に不均衡な受容バイリンガル(以後、D)が行う言語混合の特徴や機能を明らかにすることであったが、成長に伴い、Dの言語使用が英語一辺倒となり、言語混合のデータを採集すること自体難しくなった。そこで、当初の目的に調整を加え、(1)D及び母親の言語選択・使用の動的、流動的軌跡を審らかにする、(2)その軌跡を方向づけるものは何かを考察することとした。 データの分析から、言語使用における変化は、Dの成長に伴う生活環境の節目と同調しているらしいこと、また言語使用における変化は、Dのみならず、母親にも生じていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バイリンガルは長年、誤解されてきた:脳に過重な負担がかかり、十分な言語能力を発達させることができない(言語発達が遅い、語彙が乏しい、人格が歪む等)として偏見の対象となってきた。長年、人が使う言語は唯一つであることが当然視されてきた日本では、グローバル化が進み、日常的に、他・多言語話者と接することも増えたものの、今なお、複数言語を習得することは、子どもにとって大きな負担であり、その成長に負の影響を及ぼすと信じて疑わない人々が少なくない。そうした社会の中に残る偏見を払拭することを目指し、学術的な分野から、それが偏見であることを示すことは、社会的に大きな意義のあることと考えている。
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