研究課題/領域番号 |
15K02552
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 |
研究代表者 |
長崎 郁 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 理論・対照研究領域, プロジェクト非常勤研究員 (70401445)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ユカギール語 / 言語学 / ロシア / 古アジア諸語 / 文法変化 / 焦点 / 名詞化 / 能格 / ユカギール語 / シベリア / 焦点構文 / 統語論 / ツリーバンク / 古文献 / 歴史文法 / 分裂能格性 |
研究成果の概要 |
本研究は、シベリア北東部で話されているユカギール語に関して、古い言語資料の調査・整理・分析を行い、現代語との比較から文法の変化を明らかにすることを目的として行われた。18世紀半ばから20世紀初頭にかけて記録された語彙・例文・テキストをコンピュータで入力し、文法研究に利用できるような文法情報を付与した。関係節または名詞化のマーカーとされる -JE の用法、名詞化節の名詞項・一致に見られるアラインメントのタイプ、焦点構文という3つの文法現象に関して現代語と、それよりも約100年前のユカギール語との比較を行い、その差異を洗い出し、ユカギール語に生じた文法上の変化を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ユカギール語はシベリア(ロシア)北東部で話されている系統不明の言語であり、日本を含む北アジア諸言語の類型的特徴の解明、シベリアにおける諸民族の接触過程の解明のために、重要な役割を持つとされる。しかしながら、ユカギール語の文法研究は主として共時的な観点からのみ進められてきており、文法変化に注目した研究はほぼ手付かずであった。本研究では、古い原文資料の調査・整理・分析と現代語との比較を通して、ユカギール語に生じた文法変化を明らかにした。このような研究はこれまでのユカギール語研究、ひいてはシベリア諸言語の研究では行われておらず、その成果は同地域の言語研究の進展に大きく貢献するものである。
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