研究課題/領域番号 |
15K02553
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 |
研究代表者 |
渡辺 美知子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, コーパス開発センター, プロジェクト非常勤研究員 (60470027)
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研究協力者 |
ラルフ ローズ 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (30404916)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | フィラー / 自発発話コーパス / 日英語対照 / 言い淀み / 独話 / 日英語対照研究 / 非流暢性 / 発話生成プロセス / 話し言葉コーパス / コーパス / 節境界 / 日英語 / 発話生成 |
研究成果の概要 |
日常的発話で頻繁に観察される,「アノー」や「エート」などのフィラーの生起頻度や出現環境を,発話設定の類似した,日本語と英語の話し言葉コーパスを用いて調べた。そして,フィラーの使用に関連していると考えられる要因を両言語間で比較した。どちらの言語においても,直前の境界の深さ,直後の節の長さが関係していることが明らかになった。一方,日本語では性別の影響が観察されたが,英語では観察されなかった。フィラーを引き起こす要因には,言語によって異なる側面のあることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常発話に頻出するフィラーの頻度とそれを引き起こす要因を,類似した日英語コーパスを用いて調べることによって,両言語間の発話生成プロセスの異同に光を当てた点に本研究の特色がある。境界の深さや後続節長とフィラーの出現確率との関連は英語の方で大きかった。次の発話を考えているときにフィラーが発せられることを考えると,英語話者の方が,節の開始前に,節レベルで次の発話内容を考える傾向の強いことが本研究によって示唆された。
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