研究課題/領域番号 |
15K02557
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
半沢 康 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (10254822)
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研究分担者 |
白岩 広行 立正大学, 文学部, 専任講師 (30625025)
武田 拓 仙台高等専門学校, 総合工学科, 教授 (20290695)
本多 真史 奥羽大学, 歯学部, 講師 (70806158)
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研究協力者 |
小林 初夫
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 東日本大震災 / 方言談話収集 / 記述的研究 / 方言教育実践 / 被災地支援 / 危機方言 / 福島県浜通り地方 / 被災地方言の記録 / 方言談話資料 |
研究成果の概要 |
本研究は,[1]東日本大震災の被災地である福島県相双地方の方言を記録・保存するために,可能な限り多数の方言データを収集し,相双方言の基礎的,総合的な記述を進めるとともに,[2]被災地域の地域復興と方言継承に資するため,被災地小中学校の授業で活用しうる方言学習プログラムの策定を目指すことを目的とする。 研究期間中に,[1]相双地方の避難指示が解除された地域を訪れ,方言の自然談話を多数収集した。[2]またこの資料を活用し,被災自治体の教育委員会とも連携を図りながら相双地方の子供たちが地域方言について学ぶための学習プログラムを策定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災と東京電力原発事故により,福島県相双地方の多くの自治体では,地域コミュニティの存立自体が危ぶまれ,同時にその方言についても急速な衰退が懸念される。本研究では危機的な状況に陥った相双方言を可能な限り記録し,後世に継承する手立てを考えた。加えて,方言調査を企画して学生らとともに避難指示解除地域を訪問することは,当該地域の交流人口拡大につながり,さらに震災以降旧知の方々との交流の機会が減ってしまった高齢の方々の傾聴支援ともなりうる。本研究は,このように方言データの収集活動自体を,被災地支援の一助として位置づけることをも企図したものである。
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