研究課題/領域番号 |
15K02559
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
高橋 久子 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (40213665)
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研究協力者 |
高橋 忠彦
三宅 ちぐさ
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 往来物 / 古往来 / 新撰遊覚往来 / 新撰類聚往来 / 中世の語彙 / 中世の漢語 / 漢語の表記 / 古辞書 |
研究成果の概要 |
『新撰遊覚往来』と『新撰類聚往来』は、『庭訓往来』に類似した形態の、室町時代を代表する大部の往来物である。当時の文化的教養を体系的にまとめており、中世の言語文化を知る基礎資料となる。にもかかわらず、従来は学術的に信用できるテキストすら存在せず、内容の検討も不足していた。それが文化史的資料として使用されることはあっても、日本語学的な検討を経ていないテキストを使用しては、学術性に限界があろう。この両書を日本語学の立場で研究することで、テキストの系統を明らかにし、正確なテキストを作成し、表記・語彙の検討を行った。結果として、古辞書との関係も含めて、中世の日本語と日本文化に関する知見を深めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
室町時代の往来物(一種の教科書)である『新撰遊覚往来』と『新撰類聚往来』の、テキストの整理と内容の研究は、表記と語彙を中心とする言語の実態を明らかにするという日本語学的意義だけでなく、中世日本の文化と社会に関し、隣接する教育史、芸能史、飲食文化史、文学史等にも貴重な資料を提供するものである。また、往来物と古辞書の関連を研究することにより、辞書史研究にとっても有意義である。
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