研究課題/領域番号 |
15K02564
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
川口 敦子 三重大学, 人文学部, 教授 (40380810)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | キリシタン資料 / ローマ字 / 手稿類 / スペイン系資料 / イエズス会資料 / 表記 / フランシスコ会 / 国語学 / 写本 |
研究成果の概要 |
17世紀のスペイン系手稿類に見られるローマ字書き日本語の表記は、16世紀後半以来のイエズス会資料の表記規範を受容しつつも、そこにはイエズス会資料の表記規範とは異なる、スペイン系手稿類に共通する表記規範が存在することが明らかになった。また、コリャードの著作に見られる特異なローマ字表記は、スペイン系手稿類の表記が影響した結果によるものと考えられる。キリシタン資料をはじめとする外国人による日本語のローマ字表記の実態を明らかにするためには、版本だけでなく、手稿類の表記と、手稿類から版本への表記の影響も念頭に置いた研究を行う必要があると言える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語のローマ字の歴史について、その最初であるキリシタン資料ではイエズス会資料が中心的に取り上げられてきたが、本研究では日本語資料として研究が進んでいなかったドミニコ会、フランシスコ会が関与したスペイン系手稿類におけるローマ字表記の実態の一部を解明することが出来た。この成果は、スペイン系手稿類だけでなくイエズス会資料の資料性を再評価することにもつながり、日本語研究の資料に新たな可能性を与えるものとなる。
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