研究課題/領域番号 |
15K02573
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 大阪大学 (2017-2018) 京都府立大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
岸本 恵実 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (50324877)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | キリシタン版 / 辞書学 / Missionary linguistics / 羅葡日辞書 / 日葡辞書 / 落葉集 / イエズス会 / ロドリゲス / キリシタン語学 / 宣教言語学 / 日本語学 |
研究成果の概要 |
(1) 『羅葡日辞書』(1595刊)と『日葡辞書』(1603・1604刊)とは共通の日本語語彙が多いが、文体、特殊語の使用など、目的や編纂時期、編者の違いに由来するとみられる差異も少なくない。『落葉集』(1598刊)では、『羅葡日』や『日葡』と収載語の有無や語のよみの相違など、一層差異が大きい。 (2)ロードによる『越葡羅辞書』(1651刊)は語釈に日本語語彙がみられるものの、『羅葡日』や『日葡』との編纂上の関係は認めがたい。しかし辞書付属の『ベトナム語概説』の日本語に関する記述は、ロドリゲスの『日本小文典』(1620刊)と類似している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)『羅葡日辞書』『落葉集』『日葡辞書』は、従来キリシタン版辞書として一律に扱われることが多かったが、索引とデータベースを活用した調査により、収載日本語に質的差異のあることが明らかになった。 (2)マカオで学びベトナム宣教を行ったアレクサンドル・ド・ロードがキリシタン語学書を参照していたとみられること、ベトナムで日本語借用語が用いられていたことが明らかになり、17世紀国外での日本語学習・使用の例が示された。 (3)『フランス学士院本羅葡日対訳辞書』(清文堂出版2017)の刊行により、善本の一つであるが閲覧困難な学士院本の影印と、近年の研究成果をまとめた解題が公表され、広く活用されることになった。
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