言語インターフェース理論における極小主義遂行仮説の研究

• 研究課題/領域番号: 15K02589
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 英語学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 金子 義明 東北大学, 文学研究科, 教授 (80161181)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 極小主義プログラム / 遂行仮説 / インターフェース / 生成文法 / 時制解釈 / 転送 / 論理形式 / 意味解釈

研究成果の概要

本研究では、生成文法極小主義プログラムの枠組みにおいて、機能投射である遂行句を主節の最上位に設定する極小主義遂行仮説構築をめざし、言語インターフェースに関わる現象の諸相を分析した。極小主義遂行仮説のもとで、定形補部節の時制解釈における二重接触現象のメカニズム、不定詞補部節のモダリティ素性システム、単純時制形の解釈における制約のメカニズム等を提示した。さらに、統語対象を意味部門および音声部門とのインターフェースに送る「転送」の概念に対して本研究で考察された種々の解釈プロセスがもつ理論的帰結を示した。

研究成果

• [雑誌論文] 極小主義プログラムにおける時制解釈と転送の概念についての覚え書き (2018)
  • 著者名/発表者名: 金子義明
  • 雑誌名: 文化 巻: 81巻3・4号
  • NAID: 120006462727
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] 学習英文法と時制の概念をめぐって (2018)
  • 著者名/発表者名: 金子義明
  • 雑誌名: 英語学を英語授業に活かす 巻: 該当せず
• [雑誌論文] 時制の一致と二重接触における「最後の手段」について (2017)
  • 著者名/発表者名: 金子義明
  • 雑誌名: 言語をめぐるX章―言語を考える、言語を教える、言語で考える 巻: なし
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Remarks on Double Access Phenomena in English Finite Complement Clauses (2016)
  • 著者名/発表者名: KANEKO, Yoshiaki
  • 雑誌名: Explorations in English Linguistics 巻: 30
  • NAID: 40020993597
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 定形補部節における時制の一致と二重接触について (2016)
  • 著者名/発表者名: 金子義明
  • 雑誌名: JELS 巻: 33
  • NAID: 40021205437
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 単純時制と反個別事象解釈制約について (2016)
  • 著者名/発表者名: 金子義明
  • 雑誌名: 現代の言語学を知る26考 巻: なし
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 不定詞補部節の時制解釈におけるモダリティについて (2016)
  • 著者名/発表者名: 金子義明
  • 雑誌名: 文化 巻: 79巻3・4号
  • NAID: 120005759249
  • 謝辞記載あり
• [学会発表] 定形補部節における時制の一致と二重接触について (2015)
  • 著者名/発表者名: 金子義明
  • 学会等名: 日本英語学会第33回大会
  • 発表場所: 関西外国語大学中宮キャンパス
  • 年月日: 2015-11-22
  • 招待講演
• [図書] 増補版 チョムスキー理論辞典 (2016)
  • 著者名/発表者名: 原口庄輔・中村捷・金子義明（編）
  • 総ページ数: 798
  • 出版者: 研究社