研究課題/領域番号 |
15K02744
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
野呂 徳治 弘前大学, 教育学部, 教授 (90344580)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | WTC / 外国語学習不安 / 第二言語習得 / 力学系理論 / 相互作用 / アトラクター / 相転移 / 時間尺度 |
研究成果の概要 |
本研究は,第二言語を用いて自発的にコミュニケーションを行おうとする意志(L2WTC)と外国語学習不安(FLA)がどのような相互作用のもとで生起・変動し,学習者の言語使用にどのような影響を与えるのかを力学系理論に基づいて解明することを目的とする。研究の結果,両者の強度の観点から,①高L2WTCー高FLA,②高L2WTCー低FLA,③低L2WTCー低FLA,④低L2WTCー高FLAの4つの典型的相互作用パターンが抽出され,短期的から中長期的な生起・変動が観察された。また,両者の相互作用は,これらの4パターンに呼応する形で,学習者の発話の積極性・自発性に影響を及ぼしていることも明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で明らかにされたL2WTCとFLAの相互作用の4つの典型パターンは,これまで示唆されていたL2WTCとFLAの相互影響関係の実態及び生起・変動のメカニズムを初めて明らかにしたものである。また,本研究がその理論的基盤として依拠した力学系理論が,第二言語の学習における情意と認知の関わりを再定式化する可能性を持つことを示すことができた。さらに,L2WTCとFLAの相互作用は,我が国の学校英語科教育において各学校段階でその目標とされている「主体的にコミュニケーションを図ろうとする態度を養う」ことに直接的に関わるものであり,その指導のあり方を考究する際の有用な基礎資料を提供するものである。
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