研究課題/領域番号 |
15K02745
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
Thyreau Benjamin 東北大学, スマート・エイジング学際重点研究センター, 助手 (30709522)
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研究協力者 |
鈴木 祐一 神奈川大学, 准教授
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 第二言語習得 / 暗示的・明示的言語知識 / 脳内メカニズム / 手続き記憶 / 宣言的記憶 / 暗示的知識 / 明示的知識 / 第二言語知識 / 脳機能イメージング / 認知科学 / 脳科学 / 言語知識 / 認知メカニズム / fMRI / 英語教育 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、脳機能イメージングの手法を用いて、第二言語学習者の暗示的知識と明示的知識の処理に関与する脳メカニズムを解明することである。そのため、日本人英語学習者と中国人日本語学習者を対象に、暗示的知識と明示的知識を測定する二つのfMRI実験を行なった。その結果、日本で英語を学習している英語学習者のほとんどは明示的知識に関与する脳領域を用いて英語の文法を処理しているが、日本で日本語を学習している中国語母語話者は、暗示的知識に関与している脳領域を用いて日本語の文法処理を行っていることがわかった。これらの結果から、学習環境が暗示的・明示的知識の質と量を決める重要な要因であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの外国語教育研究において、暗示的・明示的知識の質的な違いを明確に分離することは困難であった。その問題点を脳機能イメージングの手法を用いることで克服することが本研究の学問的意義である。また、本研究では、明示的・暗示的知識の神経基盤を明らかにし、その神経基盤に及ぼす要因(環境、学習者要因等)を特定することが可能になった。本研究の示唆は、外国語環境の学習者であっても暗示的知識の習得が可能であること、またその知識を育成する指導法の開発につながるということである。
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