研究課題/領域番号 |
15K02830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
古尾谷 知浩 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (70280609)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 日本史 / 古代史 / 手工業生産 / 建築生産 / 天皇家産機構 / 日本古代史 / 建築史 / 手工業史 / 寺院 / 官衙 / 宮殿 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本古代における宮殿・官衙・寺院等の建築生産と、国家との関係を検討した。その結果、奈良時代においては、建築生産技術、またその前提となる手工業生産技術は、広く一般に拡散しており、国家に依存しなくても寺院等を造営できる水準に達していたことを示した。一方、天皇の住居としての宮殿や、天皇が発願した寺院の造営については、国家機関のうち天皇の意志を直接承けて執行する天皇家産機構がこれを担い、原材料としての木材の調達、瓦その他建築資材の生産、技術者の確保などを直接行っていたことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、古代の手工業生産や建築生産が、「官営」によって行われていたという従来の説に対し、「官営」生産は天皇家産機構によるものにほぼ限定され、広範な民間の生産活動が展開していたということを明らかにしたという学術的意義がある。また、古建築や文化財などに対する一般の人々の関心に対し、それらがどのような歴史的背景の中で産み出されてきたのかという知見を示すという社会的意義がある。
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