日本古代における漢籍の伝来時期に関する研究

• 研究課題/領域番号: 15K02842
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 日本史
• 研究機関: 大正大学
• 研究代表者: 榎本 淳一 大正大学, 文学部, 教授 (80245646)
• 研究協力者: 小林 春樹 大東文化大学, 東洋研究所, 准教授 ; 小林 岳 早稲田高等学院, 教諭 ; 河内 春人 関東学院大学, 経済学部, 准教授 ; 塚本 剛 工学院大学, 基礎教養教育部門, 非常勤講師 ; 大橋 有紀子 お茶の水女子大学, 非常勤研究員 ; 濱田 寛 聖学院大学, 人文学部, 教授 ; 吉永 匡史 金沢大学, 人間社会研究域, 准教授 ; 柿沼 陽平 帝京大学, 文学部, 准教授 ; 会田 大輔 明治大学, 文学部, 兼任講師 ; 河内 桂 東京女子学院, 非常勤講師 ; 江川 式部 明治大学, 商学部, 兼任講師 ; 橋本 繁 早稲田大学, 文学学術院, 非常勤講師
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円); 2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
• キーワード: 書籍目録 / 隋書経籍志 / 日本国見在書目録 / 漢籍 / 『隋書』経籍志 / 図書目録 / 写本 / 旧唐書経籍志 / 新唐書芸文志 / 晋書零巻 / 目録学 / 文化交流史 / 遣唐使 / 宮廷図書 / 遣隋使 / 書目

研究成果の概要

日本古代に伝来した漢籍の伝来時期を明らかにし、その受容と影響を考察する研究を行った。最も大きな成果としては、『日本国見在書目録』と中国隋・唐の宮廷図書目録の対比により、どの時代に写された漢籍なのかを特定し、その伝来時期を推定するという研究手法を開発し、これまで未解明であった隋代の書籍の日本への流入状況を明らかにすることができたということがある。
また、この研究における基本史料である『日本国見在書目録』の史料的性格を明らかにする研究も行うことができたし、伝来漢籍の全体像を俯瞰する概説をまとめることもできたし、『晋書』という唐代に編纂された漢籍（史書）の写本調査の結果をまとめることもできた。

研究成果

• [雑誌論文] 中日書目比較考 (2017)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一
  • 雑誌名: 東洋史研究 巻: 76-1 ページ: 37-78
  • 査読あり
• [雑誌論文] 『日本国見在書目録』に見える重出書について (2017)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一
  • 雑誌名: 史聚 巻: 50 ページ: 160-167
• [雑誌論文] 奥州平泉の黄金文化について (2017)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一
  • 雑誌名: 中尊寺仏教文化研究所論集 巻: 4 ページ: 41-50
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 木本好信著『藤原北家・京家官人の考察』 (2016)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一
  • 雑誌名: 古代文化 巻: 68-3 ページ: 126-128
• [雑誌論文] 河内春人著『東アジア交流史のなかの遣唐使』 (2016)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一
  • 雑誌名: 国史学 巻: 218 ページ: 117-122
• [雑誌論文] 皆川雅樹著『日本古代王権と唐物交易』 (2015)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一
  • 雑誌名: 歴史評論 巻: ７８７ ページ: 91-95
• [雑誌論文] 2014年度日本史研究会大会報告批判 (2015)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一
  • 雑誌名: 日本史研究 巻: ６３２ ページ: 30-33
• [学会発表] 龍門広化寺善無畏三蔵真身考 (2018)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一
  • 学会等名: 第2回日本洛陽国際シンポジウム「隋唐洛陽と東アジア」
  • 国際学会
• [学会発表] 「国風文化」における「漢」と「鄙」 (2017)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一
  • 学会等名: 日本史研究会
  • 招待講演
• [学会発表] 東アジア世界の変貌と鞠智城 (2017)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一
  • 学会等名: 鞠智城 東京シンポジウム
  • 発表場所: 明治大学アカデミーコモン（東京都千代田区）
  • 招待講演
• [学会発表] 遣隋使・遣唐使と古代日本の対外交流 (2016)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一
  • 学会等名: 宗像・沖ノ島関連遺産群世界遺産推薦記念講演会
  • 発表場所: 九州国立博物館（福岡県・太宰府市）
  • 年月日: 2016-02-13
  • 招待講演
• [図書] 日本古代史の方法と意義 (2018)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一ほか34名
  • 総ページ数: 852
  • 出版者: 勉誠出版
• [図書] 史料・史跡と古代社会 (2018)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一ほか20名
  • 総ページ数: 552
  • 出版者: 吉川弘文館
  • ISBN: 9784642046459
• [図書] 中尊寺と平泉をめぐる (2018)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一ほか10名
  • 総ページ数: 127
  • 出版者: 小学館
  • ISBN: 9784096822449
• [図書] 古代日本と興亡の東アジア (2017)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一ほか20名
  • 総ページ数: 557
  • 出版者: 竹林舎
  • ISBN: 9784902084719
• [図書] 日本古代交流史入門 (2017)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一ほか36名
  • 総ページ数: 573
  • 出版者: 勉誠出版
  • ISBN: 9784585221616
• [図書] 法律史訳評 (2017)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一ほか14名
  • 総ページ数: 362
  • 出版者: 中西書局
  • ISBN: 9787547513415
• [図書] 歴代令考 上 (2017)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一ほか１６名
  • 総ページ数: 567
  • 出版者: 社会科学文献出版社
  • ISBN: 9787520104180
• [図書] 鞠智城 東京シンポジウム 成果報告書 2016 (2017)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一ほか全8名
  • 総ページ数: 174
  • 出版者: 熊本県教育委員会
• [図書] 日本古代の交通・交流・情報２ 旅と交易 (2016)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一ほか全19名
  • 総ページ数: 314
  • 出版者: 吉川弘文館
• [図書] 小此木輝之先生古稀記念論文集 歴史と文化 (2016)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一ほか全41名
  • 総ページ数: 698
  • 出版者: 青史出版
• [図書] 古代の人物② 奈良の都 (2016)
  • 著者名/発表者名: 榎本淳一ほか全17名
  • 総ページ数: 392
  • 出版者: 清文堂
• [図書] 法律史訳評 2014年巻 (2015)
  • 著者名/発表者名: 渡辺英幸・阿部幸信・陳力強・馬碩・劉欣寧・冨谷至・榎本淳一・赤木崇敏・徳永洋介・高橋亨・山本英史・陳恵馨・鈴木秀光・馬礼彬・絡徳睦
  • 総ページ数: 392
  • 出版者: 中国政法大学出版社
• [図書] 新編森克己著作集５ 古代～近代日本の対外交流 (2015)
  • 著者名/発表者名: 森克己・小島毅・榎本淳一・石井正敏・伊原弘・榎本渉・川添昭二
  • 総ページ数: 600
  • 出版者: 勉誠出版
• [図書] 日本文学史 第１冊 (2015)
  • 著者名/発表者名: 河野貴美子・Wiebke DENECKE・新川登亀男・陣野英則・渡邉義浩・佐々木孝浩・住吉朋彦・榎本淳一・神野藤昭夫・後藤昭雄・滝川幸司・川尻秋生・佐藤道生・渡部泰明・堀河貴司・高松寿夫・伊藤聡・阿部龍一・水口幹記・緑川真知子・勝浦令子・黒田智・市大樹
  • 総ページ数: 530
  • 出版者: 勉誠出版
• [備考] 教員データベース
  • URL: http://acoffice.jp/tsuhp/KgApp?kyoinId=ymkbgksgggy