研究課題/領域番号 |
15K02851
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
末松 剛 九州産業大学, 地域共創学部, 教授 (20336077)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 平安貴族 / 宮廷儀礼 / 饗宴 / 史料研究 / 儀式書 / 有職故実 |
研究成果の概要 |
宮廷儀礼研究の進展に向けて、基本となる儀礼史料の裾野を広げるため、年中行事書、有職故実書、文学作品および絵画の史料学的研究をおこなった。 前二者については、写本の校合により、より正確な校訂本文の作成や、写本の伝来状況の詳細を網羅的に整理し一覧表を作成した。 後二者については、歴史文献史料との照合により、叙述や描写のもつ記録性を追究し、それらが意味する歴史事実や意義を解明することを通じて、当該期の実態を論考の形でまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では次の通り、史料学的研究をおこなった。 『年中行事抄』は摂関家行事に詳しい年中行事書であり、今後の研究に資するため本文校訂をおこなった。一大叢書である『滋草拾露』については、所蔵機関ごとの伝来状況を一覧表に整理した。以上は、今後の歴史研究にとっての環境整備である。 宮廷女性の裳唐衣装束の意味を追究して、文学作品の叙述を検証し、平安時代の政治文化について論考にまとめた。江戸時代の歴代即位式に関する絵画を文献記事と照合し、即位式を巡る社会状況を論じた。以上は、文学作品や絵画に裾野を広げた史料学的研究であると同時に、歴史研究としてより実践的な成果である。
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