研究課題/領域番号 |
15K02852
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 宮崎産業経営大学 |
研究代表者 |
柴田 博子 宮崎産業経営大学, 法学部, 教授 (20216013)
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研究協力者 |
永山 修一
今塩屋 毅行
津曲 大祐
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 出土文字資料 / 墨書土器 / 文字文化 / 陶硯 / 転用硯 / 古代硯 / 硯 |
研究成果の概要 |
九州南部の墨書土器・硯・転用硯を集成するとともに、古代地域社会における文字文化の伝播を検討した。西海道諸国では、先進的な文物・文化は大宰府から伝えられると考えられてきているが、奈良時代に瀬戸内地域から直接持ち込まれた陶硯が出土するなど、文字文化の伝播ルートが複数であることが確認できた。古代末期の墨書陶磁器の広がりについても、博多経由がメインルートであるものの、奄美諸島における出土例から、中国南部からの直接的な流入も想定できた。また古代の国府跡では膨大な転用硯を確認し、文字を使った活動が活発であったことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古代の九州において、文字文化にかかわる文物が大宰府を経由せず、あるいは博多を経由せずに、地域に入っている事例があることを確認した。メインルートが大宰府や博多ルートであることは変わらないが、地域への文字文化の広がりを複数の路線で検討する必要性のあることを明らかにした。また歴史学では資料の集成自体が重要な基礎研究である。本研究では、これまで行なってきた日向国・薩摩国・大隅国の出土文字資料集成を継続・追加し、冊子体に製本・印刷して学界関係者へ配付し、成果を広く活用できるようにした。
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