研究課題/領域番号 |
15K02860
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
高橋 美貴 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (90282970)
|
研究分担者 |
高橋 陽一 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教 (40568466)
|
研究協力者 |
佐藤 大介
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 自然資源の利用と管理 / 山林 / 水産 / 史料保全 / 日本近世史 / 地域史 / 流域史 / 山林資源 / 古文書 / 江戸時代 / 日記 / 自然資源の利用と管理の歴史 / 歴史資料の整理 / 森林 / 地域社会 / 文化 |
研究成果の概要 |
研究代表者は水産資源を分析素材として近世日本における自然資源の利用と管理に関する歴史学的な研究を進めてきたが、史料分析の進展や近年の科学的知見の豊富化を背景に、水産資源の変動が後背地に拡がる森林と深いつながりを持つことが分かってきた。本研究では、①近世の東北地方、とくに仙台藩北部をフィールドとして沿岸部における漁況の変化を意識しながら森林資源の利用や管理の変遷を追跡するとともに、②同じく後背地に豊富な森林資源をもつ伊豆半島(現沼津市内浦湾沿岸地域)を事例とした分析を①との比較も意識しながら行った。研究期間内に、①については書籍1冊と3回の一般向け講演を、②については論文2本を成果として得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、河川上流地域における森林資源の状態が河川を介して下流地域や沿岸部における漁業資源に影響を与えることが指摘されている。近世でも河川を介した下流地域や沿岸部への土砂流出とそれによる不漁が問題になることを確認でき、流域史的な広がりを意識しながら、中上流域における森林資源の利用・管理の歴史的変遷を捉えることが求められている。また、沿岸の後背地に拡がる森林は、ダイナミックな漁況変動を繰り返す漁業の不安定性をカバーする生業基盤として重要な役割を果たしてもいた。本研究は、近世の東北地方(とくに仙台藩領)と伊豆半島(沼津市内浦湾沿岸地域)を事例として、このような論点について実証的に迫ったものである。
|