研究課題/領域番号 |
15K02863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
藤原 哲也 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (30362338)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | オーラル・ヒストリー / 戦傷病者 / 障害 / 戦争 / 現代日本史 / 障害者史 / 福井県 |
研究成果の概要 |
本研究では福井県の戦傷病者と家族(妻)に聞き取り調査を実施した。この調査から次の3点が明らかにされた。1) 戦傷病者は家族に戦争体験を語る機会が少なかったが、戦争体験者には自ら体験を語る傾向が強かった。2)傷痍軍人会会員は傷痍軍人としての強い意識を持っていたが、障害者としての意識が希薄であったこと。3)戦傷病者の家族(妻)は、夫の受傷時期によって彼らの障害について理解も異なり、傷痍軍人会妻の会への参加程度の違いがあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文献史料が多く残されていない戦傷病者の実態を口実記録(オーラル・ヒストリー)で解き明かそうとした点に本研究の意義があると考える。また、戦傷病者の大多数が物故者となる中で、家族(妻)に焦点を当て、新たな語りから研究対象にアプローチを試みたことは同様の歴史事象の研究の先例となりうる。先の大戦から70年余が経ち、戦争の記憶の風化が懸念される中で本研究課題が戦傷病者とは何か、戦争とは何かを人々に問いかけた社会的意義は大きい。
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