研究課題/領域番号 |
15K02889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 立命館アジア太平洋大学 (2018) 新潟大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
蓮田 隆志 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 准教授 (20512247)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ベトナム / 近世 / 地方社会 / 外交 / 古文書学 / 日越関係 / 後期黎朝 / ベトナム史 / 古文書 / 年代記 / 政治史 / 村落文書 |
研究成果の概要 |
期間中に4本の雑誌論文、1本のブックチャプター(学術書)、学術雑誌の特集号1件、書評1本を発表し、9件の学会報告を行った。これらは主に3つに分類でき、1つは現地調査で得られた史料に主に依拠して地方社会を解明したものである。2つめは、ベトナム後期黎朝の政治外交史に関わるもので、ベトナム内外の1次史料を総合的に検討し、ベトナム後期黎朝の成立過程および初期日越外交の構造を復元した。3つめは2の派生的研究で、主要概説書に見られる朱印船貿易・日本町関係地図を集団作業で再検討し、修正代替案を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主要成果として3点が指摘できる。1つめは近世ベトナム地方社会の様相を具体的な1次史料の検討を通じて復元し、ゾンホとよばれる氏族の重要性を再確認したことである。2つめは初期日越外交文書の検討を通じていくつかの書簡の差出人・宛先について新説を提唱したこと。またこれと併せて分析にあたって日本史でこれまで用いられてきた文書様式論を導入したことも挙げられる。3つめは日本町・朱印船貿易に関連する主要著作に掲載されている地図を最新の東南アジア史研究の成果に依拠して修正したことであり、歴史教育に対して大きな貢献となろう。
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