研究課題/領域番号 |
15K02940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤井 美男 九州大学, 経済学研究院, 教授 (70183928)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 市外市民 / 都市参事会証書 / 中世都市 / 近代国家形成史論 / 領邦君主 / 南ネーデルラント / ブラバント公領 / ブルゴーニュ国家 / 政治権力 / 君主財政 / ブラバント公国 |
研究成果の概要 |
本研究は、ヨーロッパ学界の最新の動向を念頭におきつつ、西欧中近世における都市と国家の関係を明らかにすることを主目的としたものである。そのため、「徴収と分配」という経済的側面だけではなく、前近代に特徴的な分散的諸権力が、どのようにして統一的中央権力へと収斂してきたのか、法政的な側面からの探求も課題として掲げた。 具体的には、アントウェルペン・ブリュッセル・レウヴェンといった、中近世ブラバント公領の有力諸都市における市外市民とブラバント公やブルゴーニュ公など、上級権力との関係が「近代国家」形成にどのような影響を与えたか、微視的な視点から上述の課題にアプローチした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、西欧中近世における「領域・法・政治システム」の問題を、「都市・市民・国家」と関連づけて把握しようとした点にある。こうした課題を解明していく際に一つの焦点となるのが、中近世における都市的権力と領主的上級権力との関係である。しかもそれは、対立・紛争・訴訟という形で具体的に捉えられることが多い。 なぜなら、社会的秩序の安定に向けた公的機能として有力なものの一つが、「調停・仲裁・裁判」であり、中近世の西欧でそれを体現したのは、都市と領邦君主だったからである。本研究においては、学会報告や論文の形で課題解決を実証的に示すことができた。
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