研究課題/領域番号 |
15K02942
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 早稲田大学 (2016-2017) 熊本大学 (2015) |
研究代表者 |
丹下 栄 早稲田大学, 地域・地域間研究機構, その他(招聘研究員) (10179921)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | カロリング期 / 修道院 / アダラール / コルビー修道院 / コルヴァイ修道院 / 合理性 / 説明責任 / 所領経営 |
研究成果の概要 |
コルビー修道院長アダラールに関わる諸史料は彼が現場への権限委譲、貨幣の多面的利用(富の送達・必要物資・労働力の入手、財の価値評価と可視化)を通じて、状況に迅速・的確に対処しうるコンパクトで透明性の高い組織体の構築をめざしていたことを示している。透明性は台帳への記録と最後の審判への畏れ(そのとき人はこれまでの行動について説明を求められる)によって担保された。カロリング期修道院における「合理性」は実務的・神学的コンテクストに規定された「説明可能性」を重要な基盤の1つとしていたと思われる。
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