研究課題/領域番号 |
15K02944
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
北 美幸 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (80347674)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アメリカ史 / 公民権運動 / ユダヤ人 / 黒人 / アフリカ系アメリカ人 / 人種・エスニシティ / 投票権 / 聞き取り / エスニシティ |
研究成果の概要 |
ユダヤ人は、アメリカ合衆国人口の2~3%を占めるに過ぎないが、1950~1960年代に展開されたいわゆる公民権運動の白人ボランティアのほぼ半数を占めていた。これまでの北美幸の研究では大学の学生新聞等を主な史料としていたため、本研究では、参加経験者本人に対する聞き取りや活動日誌を活用して研究を行った。そのことにより、改めて公民権運動の担い手がカリスマ性のある活動家や大きな組織だけではないことを確認し、ユダヤ人、特に大学生などの若者を中心とした所謂「リベラルな白人」の貢献があったことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、公民権運動はマーチン・ルーサー・キング牧師が率いた運動、あるいは「黒人の黒人による黒人のための」地位向上運動と捉えられがちであった。しかし、ユダヤ人は米国人口の2~3%を占めるに過ぎないが、運動の白人ボランティアのほぼ半数を占めていた。本研究では、参加者本人に対する聞き取りや活動日誌を活用し、公民権運動の担い手が著名な活動家や大きな組織だけでないことを確認するとともに、ユダヤ人、特に大学生などの若者を中心としたリベラルな白人の貢献があったことを明らかにした。具体的には、1965年にサウスキャロライナ州で有権者登録運動に参加した人物の当時の日記および本人への聞き取りを基に研究を発展させた。
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