研究課題/領域番号 |
15K02951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
櫻井 文子 専修大学, 経営学部, 准教授 (60712643)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 自然科学 / 結社 / 市場経済 / 都市 / 科学知 / 公権力 / 公共圏 / 公共研 |
研究成果の概要 |
本研究課題の目的は、19世紀ドイツの都市公共圏で隆盛した科学の実践と市場経済の関係を再検討することである。具体的には、都市住民の知的活動の拠点だった自発的結社などの非営利団体と、科学関連の市場やそこで営業する業者や施設との接点に着目し、両者の競合・共益的関係の具体相を明らかにする。そして、結社と市場双方への監視・介入を強める公権力の介在を軸に、結社文化・市場・公権力3者の関係性の変化を具体的に検証することで、近代ドイツ科学の制度化を理解する総合的なモデルを提示する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特色は、公共圏の科学史研究に、市場経済の原理というこれまで欠落していた要素を導入することで、近代ドイツ科学の総合的な理解のモデルを構築する点にある。さらにこの課題には、公権力と自発的結社、科学知の公益性と営利性、都市の消費文化などの重要な問題群を新たな視点から包括的に議論することで、公共圏の科学史研究がドイツ史研究に とって持つ、豊かな可能性を提示するという意義もある。また、科学を切り口に、公共圏における知の実践と市場経済の関係性を考察する本研究は、近代社会における学知の複合的な歴史像を構築する際にも、有益な参照軸となるだろう。
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