研究課題/領域番号 |
15K02959
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | フェリス女学院大学 |
研究代表者 |
梅崎 透 フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (30401219)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | イギリス史 / ニューレフト / 1960年代 / 1968 / ベトナム反戦運動 / 黒人解放運動 / 対抗文化 / 知識人史 / アメリカ / イギリス / カウンターカルチャー / ベトナム反戦 / 文化大革命 / 環大西洋 / 60年代 / アメリカ史 / 19060年代 / 学生運動 / 環大西洋知識人交流史 / カウンター・カルチャー |
研究成果の概要 |
本研究は、アメリカ合衆国において1960年代に展開した社会・文化運動が、いかに他国の運動と連動したのか、そして、越境した運動がどのように米国社会に環流したのかを考察したものである。特にイギリスとの関係において、米国のニューレフト運動、黒人解放運動、ベトナム反戦運動、そして対抗文化は、人的、知的に交流し、互いに刺激し合いながら発展した。しかし、国境を越えた運動は、必ずしもナショナルな文脈に規定される本国の運動を再定義するにはいたらなかった。本研究は環大西洋の交流史をみることで、「1968年」のグローバル性とローカル性という、共存しつつも相反する関係を実証的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、アメリカ合衆国の歴史研究という立場から、次のような意義をもつ。第一に、国内外の研究史を整理し、あらたな視点から「1960年代」を考察する視座を提示した。第二に、米国や英国の大学図書館、コミュニティ・アーカイブスでの史料調査によって、またマイクロ資料の購入によって、貴重な一次史料を発掘し、整理した。第三に、本研究のための国際的な研究者のネットワークを作り、情報交換などを通して研究の進捗に貢献した。第四に、分析を通じてナショナルな歴史学をのりこえ、世界史的視座から60年代を分析する方法を提示した。以上を通して、社会において「記憶」として語られる現代史の側面を歴史化することに貢献した。
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