研究課題/領域番号 |
15K02986
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
|
研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
酒井 清治 駒澤大学, 文学部, 教授 (80296821)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 仏教文化 / 初期寺院 / 寺谷廃寺 / 大谷瓦窯跡 / 棒状子葉軒丸瓦 / 勝呂廃寺 / 7世紀後半 / 南比企丘陵窯跡群 / 赤沼窯跡 / 平谷窯跡 / 枠板模骨痕 / 南大溝 / 勝呂神社古墳 / 枠板模骨丸瓦 / 棒状子葉単弁軒丸瓦 |
研究成果の概要 |
武蔵国の仏教伝来は、滑川町寺谷廃寺創建に始まるが、東日本の中でも最も早く7世紀前半であった。7世紀後半には東松山市大谷瓦窯跡で棒状子葉軒丸瓦が生産されたが、いまだ供給先は判明していないが、同系の軒丸瓦が南比企丘陵窯跡群赤沼窯跡で焼成され、坂戸市勝呂廃寺の創建瓦となった。この棒状子葉軒丸瓦は、比企郡南部から入間郡北端部に分布するのは、物部系の氏族との関連が考えられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本の仏教伝来は、考古学資料から7世紀前半の630年代以降と結論づけたが、その地は古墳や官衙等のない地域であった。そこに寺院を建立したのは物部連(直)兄麻呂と想定した。その後当地に棒状子葉軒丸瓦という特徴ある瓦当文が分布することから、地方の仏教受容の過程を明らかに出来た。また、勝呂廃寺の瓦を継続して生産した南比企丘陵窯跡群は、古代において関東最大の窯跡群に発展する端緒となっており、新来の文化導入が地方発展に結びついた事例である。
|