研究課題/領域番号 |
15K03011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
今里 悟之 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (90324730)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 通称地名 / 社会集団 / 信仰組織 / 農山漁村 / 長崎県平戸島 / 民俗語彙 / 小地名 / 宗教分布 / 地形的条件 / 平戸島 / キリシタン / 領域性 / 宗教景観要素 |
研究成果の概要 |
日本の農山漁村集落では一般に,生業上の知識として田畑の一枚ごとに通称が付けられており,これらも地名の一種と見なすことができる。このような微細な通称地名が,いつ誰によってどのような理由で名付けられ,どのような地域的範囲の人々に共有され,いつどのような理由で変化してきたのかについて,長崎県の平戸島を事例として研究を行った。平戸島では宗教が地域社会の成り立ちにとって特に重要であり,この宗教を基準に4つの地域に大別したうえで,それぞれの地域から事例集落をいくつか選定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の意義は,結果的には主に以下の4つである。(1)比較的小規模な地域の内部を区分して類型的に捉える地誌学の一つの方法を提示したこと,(2)従来不明の点が多かったキリシタン組織の編成原理とその規定条件の一端を明らかにしたこと,(3)類型的に把握した集落空間構成とその変化を把握する視点として歴史地理学の景観史との接点を見出したこと,(4)田畑一筆ごとの通称地名という民俗語彙の変化と継承の把握を通じて,農村の人々の生活や生業のあり方,さらには人間一般の空間認知のあり方の一端を解明したことである。
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