研究課題/領域番号 |
15K03025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
河原 典史 立命館大学, 文学部, 教授 (60278489)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | カナダ / 日本人移民 / 契約移民 / 東京移民合資会社 / 日加用達会社 / カナダ太平洋鉄道 / 鉄道契約移民 / 水産移民 / 鉄道保線工 / 製材業 / 庭園業 / バンクーバー島 / ユクルーレット / カンバーランド / 炭鉱 / ホワイトロック / 日本庭園 / 二世 / 写真帖 / 大陸日報 / ロジャーズ峠 / 雪崩災害 / 県人会 |
研究成果の概要 |
1898年に創立された東京移民合資会社は、1907年に約1,500 人の契約移民がカナダへ送出した。それらは宮城、神奈川、福井、鹿児島や沖縄県などの9県からの出身者であった。さらに、出身地での生業によって、渡航後には炭鉱夫と鉄道保線工に振り分けられた。カナダ太平洋鉄道の雇用者名簿や小切手などから、先に渡加した日本人リーダーとその部下からなる組織構造が判明した。 契約期間の満了後、鉄道契約移民はサケ缶詰産業をはじめとする他産業へと転業する場合が多かった。契約移民の輩出にあたって血縁・地縁関係を基礎とした集団移住が行われ、その後の移動と転業の諸相も、さまざまネットワークによって展開したのである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で実践してきた歴史地理学的アプローチを駆使すれば、契約移民の輩出にあたって血縁・地縁関係を基礎とした集団移住が行われ、カナダでの契約終了にともなう移動と転業の諸相も、そのネットワークを維持しつつ展開していたことが明らかになろう。 さらに、後発であった東京移民合資会社の鉄道契約移民は、20 世紀初頭におけるカナダ太平洋鉄道沿線のアルバータ・マニトバ・サスカチュワン州に広がるカナダ平原の農業開拓に寄与したと思われる。このような契約移民の転業と拡散的移動の実証的研究は、単なる日本人移民史だけでなく、カナダ開拓史への新たな提言になるにちがいない。
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