研究課題/領域番号 |
15K03043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
福井 栄二郎 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 准教授 (10533284)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ケア / 高齢者 / ヴァヌアツ / スウェーデン / エージェンシー / 観光 / 家 / 日本 / 記憶 / 比較 / 中山間地域 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、高齢者へ「家とモノの記憶」に関する聞き取り調査を行い、そこから在宅ケアにとって不可欠な「家のエージェンシー」を明らかにするものである。 期間中、具体的には、スウェーデン、デンマーク、ヴァヌアツ、日本で調査を行い、高齢者たちにインタビューを行った。高齢者からは家と家財の記憶を訊いた。またケアワーカーからは、いかに家の記憶を保持することがよいケアに関連しているのかを伺った。 こうした成果は順次、発表を行い、これまで論文を6本、図書を3冊執筆し、学会発表も5本行った(今後、論文1本、図書2冊が刊行予定)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では国内外の高齢者に家や家財の記憶についてインタビューを行い、また理論的には「家的な場所」の意義を彫琢したがったが、それには次のような背景がある。 今後、日本の高齢者ケアは施設から在宅へ移行する。私がこれまで調査してきた北欧諸国の場合、グループホームなどには長らく愛用した家具や調度品を自宅から持ち込むことができ、家的な雰囲気がある。愛用品に囲まれることで、高齢者たちは、安心して暮らすことができるのである。 そう考えると、「施設」でも「自宅」でもない「家的な場所」を志向した空間が、今後の日本でも求められるのであり、本研究は今後の在宅ケアのあり方に一石を投じるものでもある。
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