研究課題/領域番号 |
15K03046
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
太田 好信 九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (60203808)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 先住民性 / 入植者植民地主義 / ハワイ主権運動 / アイヌ民族 / 琉球民族 / 遺骨返還運動 / 言語復興運動 / アイデンティティの政治 / 言語復興 / 民族呼称 / シャモ / アイヌ / ヤマトゥ / 歴史 / 白人性 / 入植者コロニアリズム / アイデンティティ / 白人性(白さ) / リベラリズム / ハワイ大学新聞 / H-K トラスク / J カーター |
研究成果の概要 |
本研究は、人種から遊離し、暗黙の前提となっている視点を白人性と呼ぶことから出発した。近年、先住民(族)という表現をしばしば耳にするようになっているが、白人性と先住民性との関係を考察した。先住民性は、白人性を入植者植民地主義としてとして意識することを可能にする。本研究では、ハワイ先住民主権運動、アイヌ民族運動、琉球独立論の比較検討をおこない、白人性と先住民性との関係を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、日本ではアイヌ民族が先住民族として認められ、また大規模なアイヌ民族博物館も建設されつつある。先住民(族)は、過去に存在した人びとではなく、近代を生きるわたしたちの隣人であり、歴史的にみても、日本を構成する大切な人びとと再認識されている。しかし、残念ながら、先住民(族)と国家の歴史を捉える視点は、十分に国民の間では広がっているとはいえない。博物館は過去の遺物の展示という印象も与えてしまうこともあり、今後はアイヌ民族や琉球民族の存在を同時代の人びと、隣人と捉え、相互理解を進めてゆくべきであろう。本研究はそのような社会的貢献を目標としている。
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