研究課題/領域番号 |
15K03050
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
花渕 馨也 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50323910)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 移民 / トランスナショナル / ディアスポラ / 海外送金 / 援助 / アソシアシオン / 同郷組合 / 社会変化 / 慣習 / ンガジジャ / コモロ / 同郷 / 故郷 / グローバル化 / 年齢階梯制 / 老人 |
研究成果の概要 |
現地調査に基づく研究により、マルセイユに在住する、コモロ諸島・グランドコモロ島出身の移民と故郷の家族や地域社会が、移民個人による海外送金や同郷組合を中心とした援助活動により強い紐帯を維持する具体的実践について詳細に明らかにすることが出来た。また、それにより、トランスナショナルな社会空間において、伝統的な年齢階梯制に基づく社会構造や社会規範を変容させ、フランス社会の影響を受けた、新たな経済と名誉の基準に基づく社会関係を形成しつつあることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グローバル化が進行し、多くの人口が柔軟に移動する次代にあり、コモロ諸島のような小島嶼国家のみならず、多くの発展途上国は大量の移民を先進国に送り出しており、移民と故郷を結ぶトランスナショナルな社会空間が、従来の社会的関係を再編し、変容させつつあるといえる。移民による故郷への海外送金や組織的な援助活動は、発展途上国の経済や文化、社会生活に大きな影響を与えるようになっており、コモロ人移民による故郷との社会的紐帯をミクロな人類学的視点から明らかにしたことは、トランスナショナルな社会空間の中で、人が取り結ぶ新たな社会関係の具体的な動態について知る上での、基礎的な研究となると考える。
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