研究課題/領域番号 |
15K03067
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 阪南大学 |
研究代表者 |
塩路 有子 阪南大学, 国際観光学部, 教授 (70351674)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 英国 / フットパス / 歩く観光 / 地域振興 / Walkers are Welcome 活動 / パブリック概念 / コッツウォルズ地域 / 国立公園 / Walkers are Welcome活動 / AONB / ピーク・ディストリクト / パブリック・フットパス / ウォーキング / 観光 / Walkers are Welcome / まちづくり / 公共性 / Walkers are Welcomeタウン / 歩く / 自然アクセス権 / Walkers are Welcome タウン |
研究成果の概要 |
本研究の成果は3つある。(1) フットパスによる地域振興を推進する住民(Walkers are Welcomeの各地グループ)、フットパスの維持管理団体、ウォーカーとウォーキング・グループ、フットパスの土地所有者(国立公園を含む)、行政(州、府、町村レベル)の活動と関係性を具体的に明らかにした。(2) Walkers are Welcome(WaW)活動を行う人々とそれに関わる人々のフットパスに対する共通点や姿勢を明らかにした。(3) フットパスをめぐる文化・社会的環境がどのように(1)や(2)から構築されるのか、その過程と要素を明らかにし、英国における「パブリック」概念について考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、英国のフットパスをめぐる文化・社会的環境の構築過程を詳細に明らかにしたことで、従来の人類学におけるヨーロッパ研究に新たな知見を提供する点である。また、近年、人類学が対象にしている「公共」や「公共性」というテーマに対して、英国のフットパスを通して醸成される「パブリック」概念を具体的に解明したことで、新しい視点を人類学に提示できる点である。社会的意義としては、フットパスを活用した地域振興が実現している英国の事例から、日本や世界において活発化している自然環境を活かした地域振興という課題に「フットパス」という観点から提言することができる点である。
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