研究課題/領域番号 |
15K03068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 桃山学院大学 |
研究代表者 |
金本 伊津子 桃山学院大学, 経営学部, 教授 (60280020)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | エイジング / 老い / グルーバルマイグレーション / 国際移動 / 国際結婚 / 在外日本人高齢者 / エスニシティ / 文化的葛藤 / グローバル・マイグレーション / 在外日本人 / アイデンティティ / 異文化間結婚(国際結婚) / 高齢化 / 文化回帰 / 移住 / 移民 / 日本人高齢者 / タツラ収容所 / オーストラリア / グローバルマイグレーション |
研究成果の概要 |
海外に在住する日本人高齢者のケアの問題が深刻化している。これは、明治以降の南北アメリカを中心としたクラスター(集団)・マイグレーションによる日本人移民の高齢化によるものだけではない。第2次世界大戦直後にピークを迎え、近年着実に増加傾向にある異文化間結婚によるインディビジュアル(個人)・マイグレーションによる結果でもある。 このインディビジュアル・マイグレーションにより、日本人はコミュニティ一帯に散住することとなる。この社会的距離感は、日本的ケアを求める高齢者を支える相互扶助のネットワークを脆弱にした。また、その日常生活を描き出す老いのナラティブは、高齢期特有の文化的葛藤を明らかにしている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義は、エスニック・マイノリティ、高齢者、女性という三重のリスク(triple jeopardy)を抱えている異文化間結婚をした日本人高齢者の経験に焦点をあて、極めて個人的な老いの問題を、異文化結婚を含めたグローバル・マイグレーションという世界の動きに関連付けることにある。国・文化・言語・家族・社会福祉医療制度などの境界を越えたライフタイルを持つ者の老いの問題は、日本におけるエスニック・マイノリティの高齢者の問題、日本人高齢者の海外移住の問題、長期にわたる異文化適応の問題などに新しい視座を提供できる。
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