研究課題/領域番号 |
15K03077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
宇田川 幸則 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (80298835)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 紛争解決と法 / 調解 / 調停 / 専門人民調解 / 現代中国法 |
研究成果の概要 |
中国における私人間紛争の解決システムのうち、なぜ調解による紛争解決が「公平・公正な紛争解決」と認識されるのかを明らかにしようと試みた。その際、元来は難易度が高くない民間紛争を解決する手段であったはずの人民調解が、医療紛争のような専門性が極めて高い紛争を処理するようになってゆく変化を素材とした。このことは、中国における「公平・公正な紛争解決」とはどのようなものであると認識されているかを理解する手がかりとなり、ひいては中国における正義論や平等論に発展しうるテーマとなる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本国内における中国の調解制度に関する研究、および司法制度改革に関する研究は、これまでいくつかの論文が公表されているが、本研究のようなフィールドワークを中心とした研究は少なく,何より調解主宰者および当事者から見た公平・公正という観点からの研究は、管見のおよぶ限り存在しない。また、中国人の法意識に関する研究にもつながりうる点にも特色がある。一方、中国においては、公平・公正な紛争解決をテーマとする研究成果は少なくないが、そのほとんどは立法論ないしは制度設計論に止まるものがほとんどである。また、本研究と同様の興味関心からの研究アプローチは、管見のおよぶ限り存在しない。
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