研究課題/領域番号 |
15K03273
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田村 哲樹 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (30313985)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 熟議システム / 熟議民主主義 / 民主主義理論 / 政治理論 / 家族と政治 / 政治 / 家族 / 民主主義 / 親密圏 / ミニ・パブリックス |
研究成果の概要 |
主な研究成果は次のとおりである。第一に、『熟議民主主義の困難――その乗り越え方の政治理論的考察』(単著)(ナカニシヤ出版、2017年)や、The Oxford Handbook of Deliberative Democracyへの寄稿(共著)などを通じて、熟議システムの概念を再検討した。第二に、一点目と連動して、熟議における反省性の重要性について検討を行い、論文・報告ペーパーを執筆した。第三に、『ここから始める政治理論』(共著)(有斐閣、2017年)などを通じて、政治の固有性・重要性を考察するタイプの政治理論があり得ることを明確にした。以上の研究成果は、海外でのセミナーや学会でも発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主な成果をまとめるならば、「政治」や「民主主義」は、私たちが通常イメージするものだけではない、ということになる。それは、選挙を通じて選出された代表(政治家)が行うものだけとは限らない。それはまた、「国家」や「政府」といったレベルで行われるものだけとは限らない。たとえば、「家族」や「会社」も、国家や政府と同じ一つの政治(熟議)システムとして見ることができる。本研究では、このように「政治」や「民主主義」を問い直す作業自体が、政治学の中で「政治理論」と呼ばれる分野で行われる作業の一つなのだということも明確にした。
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