研究課題/領域番号 |
15K03286
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大久保 健晴 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (00336504)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 政治思想史 / 日本政治思想史 / 比較政治思想史 / 蘭学 / 兵学 / 土木工学 / オランダ / 東アジア / 比較政治思想 / 政治思想 / 科学 / グローバル・ヒストリー / 東洋政治思想史 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、「科学と政治思想」という主題を中心に、近世江戸期における西洋学術の伝播と東アジアの伝統との相剋について、比較政治思想史の観点から検討することにある。 近世日本では「窮理」という儒学の枠組みを基礎に、蘭学が勃興した。そして19世紀中葉、西洋世界と対峙する中で、それらの思想的伝統を基礎にヨーロッパ人文社会諸科学の導入が図られた。本研究では、日本とオランダとの文化接触を中心に、初期近代西洋世界と東アジアとの思想的連鎖に光を当てながら、近代日本における「科学としての学問」の源流を探り、その形成と発展の特質を政治思想史の視座から文化横断的に解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日、遺伝子治療や再生医療の進歩に触れ、さらにエネルギー問題に直面する中で、「科学と政治思想」の関係性や在り方を学問的に問うことは、極めて重要な意義を有する。本研究はこれら現代的課題に対し、その歴史的な起源に遡ることによって、新たな知見を導いた。具体的には、市民社会の成熟から実践科学の制度化へと至る、18-19世紀オランダの学問思想の影響に光を当てながら、西洋ならびに東アジア諸国との対比のもと、近世及び近代日本の統治と科学を巡る国際的な比較と連鎖の知性史を描き出した。そしてその成果を学術論文として発表するとともに、国際学会での報告や英語論文の執筆を通じて、国外にも積極的に発信した。
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