研究課題/領域番号 |
15K03340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
鳥潟 優子 同志社女子大学, 現代社会学部, 准教授 (60467503)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 外交史 / 冷戦史 / 脱植民地化 / 欧米関係 / 東南アジア / アジア / 秩序形成史 / 冷戦 / アメリカ外交 / 同盟 / 援助外交 / 国際関係史 |
研究成果の概要 |
戦後40年代後半から60年代アジア太平洋秩序形成をめぐるアメリカ外交を米英蘭仏の史料に基づいて検証した。本科研では特に先行研究で見落とされてきたインドネシア独立戦争をめぐるアメリカ外交に着目した。戦後欧州復興及び日本占領政策に傾注したアメリカは、東南アジアに関しては後手に回り、西欧宗主国に植民地の秩序維持を任せつつ現地ナショナリストの掲げる独立も支持するという矛盾した政策を場当たり的に行った。政府内でもその政策調整は困難に直面した。それらを克服できないまま50年代以降アメリカが新興独立国を友好国とすべく援助に乗り出し、同盟国との協力を引き出しつつ地域秩序の形成に踏み出したプロセスを考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
米中の覇権争いが厳しさを増し、東アジアにおけるパワー・バランスに構造的な変動が起こる中、アメリカと日本や韓国のような非対称な同盟関係はどのように再定義・再構築されうるのか。今後数十年にわたって最重要課題の一つとなる問いに資するべく、本研究ではアメリカが世界規模で展開したMSA援助に至るまでの外交プロセスを検証することで、どのようにアメリカが英仏に代りアジア秩序形成・維持の負担を負い覇権確立に乗り出したのか、地域秩序形成をめぐるアメリカの戦略を明らかにすることで、アメリカを軸にした長期的な秩序変動とそれに同盟諸国はいかに対応すべきか見取り図を与えることを目指した。
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