研究課題/領域番号 |
15K03354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
末廣 英生 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (30162837)
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研究協力者 |
安部 浩次
小林 創
禿 寿
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | リーダーシップ / ゲーム理論 / ゲーム実験 / 信念 |
研究成果の概要 |
本研究は、チームにおいて、自分たちのチームは努力のしがいがあると思うメンバーの、その個人判断がリーダーシップ成立の原動力となる可能性を解明しようとするものである。まず、チーム生産性に関してメンバーそれぞれが判断を抱く下で行うチーム生産を、ゲーム理論のモデルによって定式化し、動学ゲームの逐次均衡理論によって分析し、メンバーの判断が相互に独立する傾向が強い場合はリーダーシップが均衡となるが、相関する傾向が強い場合は均衡とならないことを数学的に証明した。次に、それぞれの場合の仮想的チーム生産に従事する実験室実験を実施した。その結果、理論予測に反し、いずれの場合もリーダーシップが成立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リーダーシップは組織が成果をあげる上で極めて重要であることから、リーダーシップはどのような条件があれば生まれるのかについて経営学の長い研究蓄積があるものの、そのメカニズムは未だ解明されていない。 本研究の理論成果は、自発的なリーダーシップのメカニズムの1つを特定する成果と言える。しかし、続いて実施した実験研究の結果は、その理論が示すメカニズムの作動を示唆すると同時に、想定されたメカニズム以外の別のメカニズムがあることを示唆している。この結果は、我々が社会で実際に観察するリーダーシップをリーダーシップ現象としてひとくくりにして理解しようとすることに警告を発するものである。
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