研究課題/領域番号 |
15K03362
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
|
研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
鈴木 岳 明治学院大学, 経済学部, 教授 (80251734)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 飽和測度空間 / 一般均衡モデル / 無限次元財空間 / 公正としての正義 / 格差原理 / 外部的収穫逓増 / 公正としての正義の / 新古典派経済学 / 無限次元一般均衡モデル / 社会正義と経済理論 |
研究成果の概要 |
飽和測度空間の概念を応用することによって、選好の凸性を仮定せずに上記のモデルの均衡とコアを論ずることが可能となった。このことは特にそうしたモデルで非分割財を取り扱う際に威力を発揮する。具体的には財差別と非分割財を含みca(K)を財空間とするモデルの均衡の存在を証明し、また同様の問題を有界数列空間を財空間とするモデルについて論じている。主論文(forthcoming in Pure and Applied Functional Analysis) は、有界数列空間とca(K)の双方について均衡とコアの同値性を統一的に論じている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義は以下の点に求められる。(1) 有限次元におけるアトムレス測度空間を消費者の空間とする交換モデルの均衡の存在及びコアとの同値性を選好の凸性の仮定なしに証明したAumannの古典的な定理の経済学的な意義を無限次元財空間モデルにおいて回復した、(2) 同時にこれらのモデルにおいて非分割財をも扱えるようになった。(3) 経済を消費者の測度空間から消費特性空間への写像として定義するアプローチ(Individualized approach)と経済を消費特性の空間上の分布と捉えるアプローチ(Distributionalized approach)が同値であることを明らかにした。
|